概要

  ご本人やご家族が知らない間に 他の親族や地域包括・行政機関などが法定後見の申立を行ってしまうことがあります または 後見を使ってしまい 家族以外の弁護士等が後見人に選任されてしまうこともあります 
 弁護士等の法定後見人が ご本人の全財産を管理し 一緒に暮らしていた他のご家族が生活に困り 後見を使ったことを後悔することもあります ご家族が後見人になったとしても 監督人がつけられ 監督人と合わないこともあるでしょう
 しかし 一度始まってしまった後見を外すには ご本人が意思能力を取り戻すか亡くなるしかないのです
 何とかするのは困難ですが 何か良い知恵が浮かぶかもしれません 念のためご相談ください

後見人を交代してほしい・辞めてほしい

  弁護士等の後見人(監督人)が仕事をしない場合 職能団体に懲戒請求をする方法があります また 仕事の内容をチェックして 権限外のことをしていないかを確認できれば 家庭裁判所に監督請求や解任請求をする方法もあります ところが その方法そのものが困難です
 後見を付けるより外す方が遥かに難しいのが現状ですし ご本人が望んでも外せない場合が殆どです
 交代を求めるなら ご家族が追加で後見人になることを求めるのも方法ですが 通るかどうかは不透明です 

後見制度の利用を止めたい

  後見制度の利用を止めるには ご本人が存命中であれば ご本人が意思能力を取り戻す必要があります 医師の診断書が決め手になりますが その場合 後見申立の診断書を書いてくださった医師に相談しても書いてもらえないことが大半です なので 新たに検査をして客観的な意見を記載した診断書を書いてくれる医師を探すしかありません それが困難なのが現状です
 また ご本人と任意後見契約をされている方が居れば 任意後見を始めてください そうすれば法定後見を外すことができます